てんちょブログ。

サイクルフリーダムの裏ブログ。

9月20日(水)、最速店長選手権。

レース前。

予定では補給は応援に来てくれたお客さんに頼む予定だった。レースは2時間なので40分ごとに区切って、最初の3分の1でコーラかポカリを、3分の2終了時点で水を、それぞれ受け取れるのがベスト。

レース直前に補給のルールが二転三転して、最終的にニュートラルで水しかもらえないことになった。マズい。2時間で水しかもらえないとなると、スタートの段階でポカリ2本もっていかないと塩分が足りない。

しかし自転車にはポカリ1本しか刺していないし、2本目以降のボトルはまだ用意していない。レースはすでに3分前。ポケットには保険としてメイタンの電解質パウダーが2本いれてあり、それをレース中に飲むしかなくなったが、ポカリそのものを貰えることに比べたらかなり面倒だ。

 

作戦は、47周回までは最大限に脚を溜め、ラスト3周で単独逃げを主としたアタックをすることに変更。ポカリ1本しかない中で序盤に動くわけにはいかない。あらかじめチームメイトのサトウさんとカノウさんには伝えておいた作戦は中止。

注意点は、狭いコースに44人も詰め込むので、中切れの対処を誤らないこと。中切れを埋めるのに力を使うのが最悪。

 

レース展開。以下、敬称略。

 

 

1周目。ローリングスタートから50周回開始。50周レースでローリングスタートなので残り49周回かなと思っていたが、51周回じゃんとか思う。

井上大我(さいくるぴっとイノウエ・愛知)のオープニングアタック。井上さんは毎年オープニングアタックをしてくる。個人的に店長選手権の風物詩のひとつ。ビクレッタシドーの中尾峻(沖縄)がつづいて2人で走る。

逃げを作るというよりウォーミングアップの一つして。あるいは初アタックは心の目薬といったところだろうか。10secでメイン集団が続く。

 

 

3周目、なぜか同じビチクレッタシドーの安藤(東京)が追う。中尾君は元JPT、安藤さんは現JPT。二人は強くて仲良しで、店長選手権ではチーム戦はしないとのことだった。店長選手権の中には系列店2店舗2名が出てきているショップもあるが、どこもチームプレーはしてこない。

 

5周目、中尾がアタックして筧(56サイクル・愛知)が続く。3-5sec。集団の速度は47km/h。逃がす気配も逃げられる気配もないので集団中腹で静観。

岩島(エイジサイクル・東京)と藤岡(シルベスト・大阪)は手の届く位置にいる。前で走っているのは遠藤(フィンズ・新潟)、西谷(オーベスト)、津末(ツスエサイクル・大分)ら。

集団最後方に涌本(スクアドラ・大阪)と小清水(サイクルネロ・東京)。

レース前に知らなかった中では津末が強そうだ。2周目に中尾と井上に単独でチェイシングをかけ、成功させた。走り方も力強い。集団に吸収された時に名前を聞き、ジャージを覚え、マークに入れた。

 

5-6種目、エスケープ(以下ROF・race of frontの略)2名に追走(以下C・チェイシングの意)が1名。ROF2→C1→C2→メイン集団。一列棒状にて時速46km/hなので、すぐにひとつに戻るだろう。まだ集団は誰もが元気だ。

 

店長選手権が行われる千葉県の下総フレンドリーパークは、1~3名で逃げるのは強烈にキツく、4名以上で走った場合は4番手以降がものすごく楽。これ肝。

元来、すごくいやらしいコース。終盤に4名で逃げることになるのだが、坂区間の4番手の取り合いは外からでは見えにくい駆け引き。1周丸々つかって、どうやったら坂をローテ先頭で入ってしまわないか組み立てていく。

集団中ごろに待機しているので楽でヒマ。 なるべく細かい数字まで書けるようにと具体的な数字を確認しながら、頭の中でブログを書く。

 

 

7-8周目。4分間にわたり時速48km/hほどで推移する。パワーメーターはついていないが、NPはおよそ370Wくらいだろうか。

やや中切れが生まれ始めた。力のない店長が疲れ始めてきたようだ。下半身が御しきれずにお尻が跳ねる店長が散見される。

目の前で酒井(バルバワークス・福井)が4mほど中切れをして肘クイをする。酒井さんは序盤から逃げを追いかけることが多かったからな。

ダメダメ!と負わせようとするも首を横に振ってコースを開ける。いやいや、酒井さんは私と同等以上の脚力だし、追いつかないわけないっしょ、単に脚使いたくないだけでしょー。

しょうがないから詰めてあげる。真後ろに藤岡さんがいたので、せっかくだから「バンシィバンシィー!」と茶化しながら前を詰める。藤岡さんは笑ってた。 

「中切れは万死に値する」

酒井さんに貸し1。

 

9周目。坂を上り終わった後に集団は一気に28km/hへ落ちる。みんな疲れたかな?前方は西谷と遠藤がダンシングしている。

西谷さんを先頭にしてアタックするとモリモリ追ってくるので、不発に終わることが多い。西谷さんを先頭に出して西谷さん本人が緩めたらそりゃ誰も行きたがらないさ。

とはいえ20分に及ぶ48km/hのアタック合戦のあとで、それまでドンパチしていたメンバーは少し休みたいところだろう。

ここはひとつのアタックの決め所だ。

問題はそのアタックで最後まで行けるのかというところと、それを自らやる必要があるのかというところ。誰かしらアタックするだろうけど、自分で行く必要がどこまであるのかと迷いながら坂を上る。てれんこてれんこ。

 

11周目。下り坂で速度は戻るも登り坂を終わった後の平坦でもまだ緩んで、先頭は横に広がった。集団の真ん中から踏み込んでいって逃げを打つ。本日1回目の踏み込み。あーぁ。残り3周になるまで脚ためるんじゃなかったのかよ。

速度は56km/h。今日イチで速い。大外から捲ってきた岩島と完全に逃げのタイミングが被る。後ろは間髪いれずに追ってくる。とにかく速度が速いため、距離差はあるが秒差が無い。到底逃がしてくれる雰囲気ではない。

後ろを見て岩島さんと頷き踏み足を辞め、カウンターで中尾と井上大我が出ていくが、速度が高いため長くはもたない。

 

余談。

レース序盤のバチバチがひととおり終わった後に、田中(ワイズロード・埼玉)が一人で飛び出していった。私は真後ろにいて...見送った。

田中店長、ホントごめんなさい!ちょっと一緒に行く気になれなかった。ホントごめんなさい。レース3分の2を残して田中店長にご一緒する気にはなれませんでした。ホント、ホントごめんなさい。

田中店長一人旅にて、しばしの癒しタイム。

いわゆる「泳がしておく」というやつ。集団は補給で水を貰ったり、クリート外してストレッチしたり。速度は38km/h、出力は140Wほどの平和な時間。田中さん、ちょっと悪いけどもうちょっと頑張ってて!

しばらくこのまま放置プレイでいいんじゃないかとおもっていたけど、中尾君が追っていった。中尾君、アタックしてチェイシングして、田中店長まで潰すのか。節操無しだな、と集団中腹にて。

 

 

18-20周目。

およそ強い店長達が前に集まり始めた。というか力の乏しい店長が前に出てこなくなった。ここからが本番。少しピリピリ。

 

21周目。梅林の中切れをきっかけに坂手(バウンス・埼玉)と安藤が抜けていく。

ROF2にチェイシング無し。確かに強い2名だが、3分の1での2名逃げならば特段危険な逃げではない。チェイシングの発生にだけ気をつけながら、少なくとも自然と落ちてくるだろう。

 

25周目。

筧が一人逃げ。容認。目測で15-20sec。

集団は44km/h。筧さんは46km/hほどで走っているのだろうか。

3年前に私が単独逃げを敢行したときは、12周回で脚が厳しくなった。だから筧さんが一人で逃げ続けたとして、35周目前後に落ちてくると予想。

すこし集団後方で落ち着いててもよいかな、とポジションを下げる。

 

30周目。

予想より早く筧が吸収。ゴローさんも目いっぱい走っていたわけではなかろうに、見極めが素晴らしい。次の展開に備える。

 

34周目。

集団が緩まった。38km/h前後で登っていたはずの坂区間が33km/hにまで落ちる。坂の中腹で緩む先頭の脇を坂の麓から踏んでいく。

本日2回目のアタック。脚溜め作戦はどこへやら。

5m前方にいた筧を拾い上げて1周踏む。アナウンスは聞こえないが、プロトンとの差は目測15-20sec、300m超。

残り15周回からの逃げ切りは非現実的ではないが、2名では無理。あと4人は来てほしい。できれば西谷さんと岩島さんクラスにチェイシングに来てほしい。心理的にブリッジかけたくなる程度のギャップを保ちながら後続の動きを待つ。

 

35周目。

誰も来ないので踏み辞めて次の展開に備える。

アタックして筧さんが付いてきたときが54km/h。そこからチェイシングを待つ時が47km/h。エアロポジションで出力を下げ「8割で待ちましょう」と告げる。

筧さんは「俺はもう9割だけどな!」と。単独逃げから回復しきっていないのかもしれないし、端にブラフの可能性も高い。

 

36周目。

吸収。吸収されたとたんに一気に集団の追走は崩壊、3列になって牽制状態。周囲の確認のためにメーターを見る余裕はなかったが、体感で30km/h未満。 

安藤さんがスルスルっと抜け出していく。

吸収された直後だったので少し嫌気があったが、かなりぬるーっとした抜け出しだったので、「これについて行くのに力は要らない」「これについて行って、もし見逃してくれたらラッキー過ぎる」「もしこれで逃がしてしまって追う立場になってしまったら、残り周回的にイヤだな」の3点から、安藤さんの後ろについていくことにした。つまり付き得だったんだ。

安藤さんが先頭交代を促しても拒否して頑張ってもらい、一定のギャップが作られるまでは引かない。しばらくして津末と藤岡がブリッジしてきたので回しに入る。集団との目測は20-25sec。

 

37-44周。

安藤-岩佐-津末-藤岡の4人逃げ。集団との目測は20-25sec。

4人で逃げ始めてから7周ほどたつが、ビューティフルローテは4周で終了。

以後ずっと化かし合いが続く。藤岡が「キツイっす」と先頭交代を1回パスしたのを皮切りに、続いて津末がパス。私も辛いの嫌いなのでパス。安藤さんは変なタイミングでニュートラルに水を貰いに行って、つまりパス。

みんなが先頭交代をちょろまかそうとしている状態で自分だけ全うに回ったら絶対ダメ。顔は辛いふりして脚は最大限にオフ。4人逃げだがローテは3名。そしてその3名よりとにかく少ない力で走らないといけない。特にスプリンターの藤岡さんを背負っているわけだし。

でもこういうのって、速度が落ちるだけで楽ではない。ビューティフルローテの方が速くて楽。若干もどかしくもあり。 


後方確認は最後尾で。4名が4名とも後方確認しないわけないのだが、後方確認する余裕があるなら踏めと言われる。建前上ね。だから後方確認は最後尾でする。

後ろから小清水と荒上?(ファンサイクル・福岡)が追ってきているのが見える。この2名が追走失敗すれば4人でのスプリントがほぼ確定的だが、追いつかれたときの展開を考えると、100%では踏めない。4名の中での化かし合いと、チェイシング2名の可否。2つの課題に挟まれる。

残り7周回でC2が+12-15sec、プロトンが25sec。追いつかれるかどうかはものすごく、ものすごく微妙。追いつかれないためにペースは上げたいが、他の3名よりも脚を使いたくないというのが本音。 

 

46周目。

ROF4名にC2名がブリッジ成功で逃げは6名、さらに1人きて7人逃げvsメイン集団。

逃げ集団のメインエンジンは小清水と荒上にチェンジ。最初から逃げていた4名は露骨に後方で車間を開ける。当然。

 

48周目。

逃げ完全吸収。4名逃げから実質2名逃げになり、速度が落ちたので、これも当然。

というかプロトンがデカい。埋もれすぎるのはかなり危険だ。

 

49周目。

中尾アタック。中尾はゴールまで視野に入れた踏み足に見える。中尾君の脚なら最後まで一人で行ける力がある。

行かせちゃダメだと思い、反応する。このまま中尾くんに踏ませて、タレたところでカウンターし、その時にもしギャップが開いてくれていたら勝てるかも、と。どうなるかはわからないが、中尾くんと心中するつもりで。

 

49.5周目。 

中尾が死ぬ。レース後談では、私が後ろに確認できたから踏み辞めたとのこと。いなかったら最後まで100%で踏んでいたらしい。

中尾アタックの岩佐カウンターからの筧カウンター。心が弱くて反応できない。中尾君に反応するために脚を使っていた直後なので、人任せにしたかったのが本音。

でもああいうのって、自分から真っ先にいけない時点で負けてるんだよね、体も心も。

 

50周目。

筧逃げ切りで単独ゴール。

2位藤岡、3位涌本、4位岩島。

藤岡テメぇさっきキツイって言ってローテ飛ばしただrくぁwせdrftgyふじおlp。

うむ、スプリンターってすごいよね(冷静)。

スプリントは別腹って理解できない。私のスプリントは脚を残すべく残しての踏み足だから、自身がスプリンターだとは思っていない。

 

1位が望めない以上、集団の最後尾でゴールすることにしている。

f:id:freedomtencho:20170921014724j:plain

「勝利こそすべて」

中途半端に埋もれるより、目立つ位置の方が価値がある。

走り終わったあと、筧さんに「教えてやるよ、レースってもんよをー(噛み)」と言われる。

よろしくお願いします。

 

 

レース中に強いと感じたのは、筧五郎店長と井上大我店長、中尾店長、津末店長。

特に筧店長は、脚も強いし、頭もいい。レース展開の見極めが非常に正確。ラスト49~49.5~50周のカウンターアタックは心が続かなかった。

 

中尾店長は49周目のアタックは、上手くいかなかったが上手くいく可能性もあったし、そのあとの筧店長のアタックは上手くいかない可能性もあったが上手くいった。

私は3年前に逃げてうまくいかず、昨年とおととしは集団に待機して上手くいかず、今年は逃げて上手くいかなかった。

 

運要素はけっこう強めだと思うんだよね、店長選手権。

その中で大事なのは、勝ったか勝たなかったか、なんだ。

私は勝たなかった。それが重要なんだ。

 

また来年だね...。