7月23日(火)、雑談。
今日は銀行との融資契約日。
先行して政策金融公庫との契約は終えていたが、これで完全にひとつの作業が完了した。
あとは融資実行日が残っているけれど、その日は特に私が何かするわけではないので、私の集中力は今日でいったん切っていい。
特に自分で事業を始めようと思わなくても、会社にとって融資が最大の関門であるのはなんとなくイメージしてもらえるんじゃないかと思う。
なぜならお金があれば、大抵のことが出来るからだ。
店を作るのも、工具を買うのも、経営が軌道に乗るまで存続を耐えるのも、お金があれば簡単にクリア出来る。
でも私はお金持ちではない。
だから融資は最大にして最初の関門だ。
ツールで言えば、アルプスを第1ステージに登るようなもの。
融資を終えたあとも、予算内で建物が出来上がるかどうかとか、建物が出来ていきなり冬の繁忙期を迎えるとか、けして平坦ではないけれど、それでもすでに最大の山場を越えたのは間違いない。
だからこそ一度集中力を切らすことが出来る。スイッチ入れっぱなしだとオーバーヒートするから、切るなら今しかない。
融資契約に撤退作業が重なったのは、単純に厳しかった。
山頂フィニッシュに加えて中間スプリントも取らなきゃいけない、みたいなノルマが二重になっていた。
そこが少ししんどかった。
まだ撤退作業の方は完了していないが、今日でアルプス山頂と中間スプリントを同時にこなす必要は無くなった。
これでだいぶ負担が減った。
スポーツも会社もおよそRPGゲームみたいなもので、自分に何かの役割を与えて俯瞰的に実行する。
融資と撤退作業を終えた次の私のロールとして、もう一度最速店長に挑戦しようと思う。
(ポケモンの人達に説明すると)最速店長というのは、スポーツサイクルショップの店長達を日本中から集めてロードバイクでレースをして、日本最速の自転車屋店長を決めるというもの。
私も昔一度勝ったことがあるんだけど、近年は結果も内容も遠ざかっていた。
今、店長選手権で勝つには月間3,000kmを走らないといけない。
実際に私が勝った時も、コンスタントに2500km走っていたわけだし。
近年の私はそれが出来る環境になかったけれど、逆に言えば今年は目指せる状況にある。
「サイクルフリーダムの店長が、ベロドロームの横に自社テナント作って、最速店長に返り咲いた」というのは、業界に対してもパワーワードだと思う。
テナントの強制撤退させられたといえば残念な話に聞こえるかもしれないが、見方を変えれば賃貸テナントから自社テナントへのステップアップなのだ。
テナント移行期間にベロドロームが出来て、そこの横に売地があった。融資も受けられて資金の折り合いも着きそうだ。これは一連の流れとしてとてもポジティブだった。
そして今、さらにそこにもう一花添えるチャンスがある。
ならばあと一歩ぐらい望んでみようと思うのも、自然な流れの一部ではないか。
ということでもう一度最速店長になります。