8月15日(日)、雑談。
最近ずっと雨。
調べるに15日間中14日が雨だそうで、44年ぶりとのこと。
おかげで猛暑ではないけれど、雨よりは晴れの方がいいから、自転車に気持ちよく乗れない。
ヨネックスの組み立ては一時休止。
ワイヤーが無くなっちゃった。
上の写真は、シマノのワイヤーの業務用ボックス。
インナーワイヤーであれば20〜50本が束になっている。
デュラエースのポリマーコートワイヤーは20本。1本約2000円だから1ボックスで4万円相当。結構高いよね。
20本で一箱だから、一箱で10台分。
しかし1週間でデュラエースのワイヤーが20本無くなるなんて、少なくともフリーダムでは滅多にない。
体感で3週間に1箱の消費ペースだろうか。確かにハイエンドが多めの店ではあるが、だからと言ってデュラエースばかり整備してるわけじゃない。
1週間で1箱以上の消費は冬のOH繁忙期でも1度あるかないかであり、それも週中で補充が出来るため在庫切れにはならない。
今回はお盆で補充が効かなかったことが原因で在庫切れになっちゃった。
2本だけ残っているけど、これは保険。一応木曜日に補充される予定であるけど、予定は確実ではないから2本は残しておく。
これは虎の子の2本だし、最低限にやらなきゃいけない台数は終わっているから、木曜日の補充を待って整備を再開する。
もしかしたら夜に即席のワイヤー交換依頼が来るかもしれないしね。
ということで今日はデュラエースのホイールを14セット整備。
同じ作業を繰り返すことで、作業をする意欲が無くなることを心理学では「心的飽和」という。
小難しい言葉だけど、要は飽きちゃうってことだ。
この心的飽和に達するまでの時間は個人差があってまちまちなのだけど、作業に対する関心が強ければ強いほど心的飽和までの時間が短くなるという結果が出ている。つまりはやく飽きちゃうってことだ。
整備は生活がかかってるから別として、同じ作業の繰り返しとはまさにインターバル練習のこと。そして速くなりたいという気持ちが強ければ強いほど、はやく嫌になっちゃうんだ。自分は一体何やってるんだろぅって賢者モードになり、モチベーションが下がっちゃうんだね。
この心的飽和までの時間を伸ばすために効果的な方法として、作業内容や手順を少し変えてみる、という方法がある。
インターバル練習であれば、基準を速度ではなくケイデンスにしてみたり、本数ではなくタイムにしてみたり。
いつものコースに飽きてきたりモチベーションの低下を感じ始めたりしたら、多少の効率化は無視してでも、いつもと違う手順で練習をしてみると良い。
いつもと違うことで新しい緊張感が生まれ、能動的にミスを減らしたりモチベーションを維持したりすることができるテクニック。
また、集団で共通作業をすることでも心的飽和時間を伸ばすことができる。
チームメイトを誘って一緒に練習することで、練習の質の低下を回避したり、モチベーションをコントロールしたりすることが出来るのはなんとなくわかってる部分だろう。
この辺りの話は「教育心理学」や「学習心理学」という分野で出て来る。
私は金融工学と統計学が専門で、心理学は本で読んだ程度だけれども、一つの分野からのアプローチでは現界が低いことも、複数の分野を活かすことで一つのことを高めていくことが出来る。
そして、なんとなくな感覚でわかっていることをちゃんとした書物で勉強することで、武器として適宜に活用出来るようになる。
それが上の世界に行くために大事なことなんだと思う。