freedomtenchoのポケモンGOブログ。

自転車のことは書かない。

サイクルフリーダム:移転に伴う融資決定の報告

 

サイクルフリーダム移転に伴って、金融機関に依頼していた融資が正式に確定しました。

 

移転先は、千葉県千葉市中央区弁天4-460-3(区画番号)となります。

変更前)千葉市稲毛区長沼町336-6
変更後)千葉市中央区弁天4-460-3

 

具体的には、千葉駅から徒歩7分千葉競輪場もとい、現在建設中の千葉自転車公園(仮称)/千葉公園ドーム(仮称)および千葉ベロドロームの真横となります。

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参考)https://www.city.chiba.jp/shimin/seikatsubunka/sports/documents/chibakouentaiikukankihonsekkeigaiyouban.pdf


この千葉自転車公園(仮称)と千葉ベロドロームの横に完全更地の売地があり、今回のプロジェクトはこの土地を買って自社テナント建てよう、というものでした。

事が事だけに融資金額も膨大なものになり、融資が上手くいかなかった場合は近場の空テナントに通常の移転をする案もありましたが、無事第一志望に合格といったところでしょうか。

 

 

事の顛末を少しだけ抜き出してみます。

発端は4月13日の土曜日の夕方にテナントの大家さんから強制的な立ち退きを要請されたことに始まります。もちろん契約期間が残っていたものですが、翌週になってすぐに撤退が正式に決定しました。

その2日後の午前中に不動産と千葉銀行に事情を説明し、不動産とは現地確認を、千葉銀行には事業計画書を提出しました。

GWが長かったこともありましたが、事業計画書提出から15営業日で、大筋の合意となりました。


現時点ではフリーダムは無借金経営ですし、税理関連は顧問の税理士に依頼をしています。また、私自身でも現金管理を細かく帳簿していて各種税金の延滞もありませんので、経営能力や返済計画自体には問題なかったように思います。

しかし「担保不足」「私一人しかいないことのリスク」がどうにも埋められなくて、そこをどう埋めていくかがこの8週間の争点でした。


「私一人しかいないことのリスク」というのは、端的に言えば1年後に私が死んじゃったらどうするの?という課題ですが、これは基本的に解決できません。

事業計画書というのはほぼ自己紹介文ですから、なぜフリーダムに私一人しかいないのかというのはそこに説明してありました。それを崩したときにはフリーダムの経営実績自体が崩れてしまうのは千葉銀行の担当者も十分理解していました。

そしてもうひとつの課題である「担保不足」ですが、私自身はまだ32歳ですから、現金に近い資産を何千万円ももっているはずがありません。すでにわたしの資産のほとんどはフリーダムの商品在庫や工具に代わっているわけですから。

 

となると最終的にこの2つは埋めきれませんので、千葉銀行1つからは借りきれませんでした。次にあたったのは政策金融公庫(国の機関)です。

ただし政策金融公庫への融資依頼は千葉銀行から掛け合ってくれたので、私自身が何かすることはほとんどありませんでした。

政策金融公庫へのプレゼンが終わった後は、建物の見積や図面が必要な書類となったので、建築関連や設計関連が主な作業となり、ここに3週間ほど費やしました。

最終的に政策金融公庫への融資申し込みから建物の図面、そして融資決定までに6週間かかったため、5月末には融資発表出来るかなと思っていた部分が7月中旬にまで伸びてしまいました。私自身に出来ることが少なかったこの6週間は、精神的に非常に長いものでした。

それでも最終的にもっとも望んだ案件で決着したので、フリーダムは希望に満ちています。

 


少しだけ精神的なことを書きます。

テナントの退去、それも3ヵ月での退去は客観的にみてやや非常識的で、物理的にもかなり厳しい日程だったように思います。

半年ほど前に撤退要請があれば、融資契約3ヵ月と建物の用意に3ヵ月で計6か月ですから、経営に穴が開くことは無かったのではと思います。大家さんからしてみれば違約金払うんだからそれでいいでしょって主張になるわけですが、私のお客さんたちは困ってしまいます。

単純な移転であれば営業に空白期間を設けずに済みますから、新築テナントにこだわるのは私の都合です。それでも半年前に連絡しろよと大家さんにお客さんたちの感情をぶつけられないことは非常に憤りを感じていました。

数日前にふと大家さんと話す機会があり「急な話でごめんなさいねー、半年前はまだ打ち合わせ中だったのよー」って。“次の案件進めたのはアンタの都合だろうよ、だったらだったでその可能性を伝えろよこのクソババァ!”って喉から出るかと思いました。

 

 

千葉銀行や政策金融公庫から融資を受けるにあたって、建築物の見積や図面が必要なことから、実はもうフリーダムの建物の設計案はほぼ出来上がっています。

融資自体は99%決まっていたのかもしれませんが100%ではありません。融資の話になると、今日に正式決定するまで常に「たぶん」とか「おそらく」という単語が離れませんでした。

フリーダムの次店舗は、設計も建築もフリーダムのお客さん達です。設備手配や設備施工もお客さん達です。

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以前から「店長!もしフリーダム作るときは任してくれよ!オラァ頑張っからよ!」って言ってもらっていて、実際にそうなりました。みんなすごく張り切ってくれて、良くしてくれて、そういった人たちと「次のお店はどうしようかなー」って打ち合わせる時間は本来ならすごく楽しい部分なはずです。

でもいつも必ず「まだ融資が決定じゃないから」と浮かれる事は出来なくて、盛り上がる皆をたしなめる時は寂しいものでした。

それも今日で終わりです。これで晴れて後ろ髪惹かれることなく、次のお店を考えることを心から楽しめるようになったと思います。

 


フリーダムの再開は11月上旬を想定していますが、正式にはわかりません。

休業中の仮店舗営業はしないことに決めました。仮店舗を設けるなら何処に等の案やいくつかのオプションがありましたが、どれも難があり、資金も含めて実現が難しいものでした。

洗車スペースもあります。井戸も掘ります。今フリーダムにある環境は全て実現する段取りでいます。

 

まだ未定な部分もあるため曖昧な言い方になってしまって申し訳ありませんが、不明な項目は確定次第、都度追って報告していきます。

今回は融資が正式に決定したという報告です。

まだ第一関門を突破したにすぎないかもしれませんが、間違いなくこれが最大の山場でもあります。

次の店舗はちゃんと開くと、まずはそこを安心していただければと思います。