ポケモンGO・ラティアスの実践と強さの本質。
ラティアスが強い。
下馬評では弱いという評価だったが、実際に使ってみると予想に反して強烈に強い。
一言で評すならば「攻撃力が増したルギア」と言ったところだろうか。レックウザやミューツーよりもはるかに強い印象を受けるし、いままでのポケモンの中で最も強い、まであるかもしれない。
それほど強い。
ラティアスの攻撃力(と防御力)をルギアとギャラドスと比較してみると、
ギャラドス:237(197)
ラティ:228(268)
ルギア:193(323)
となる。ルギアとの差は+35、ギャラドスからは-9。
ポータルサイトやユーチューブの動画において、たいていの場合でギャラドスは攻撃力が高いポケモンだと評されることが多いけど、実はラティアスはそれに匹敵するくらいの攻撃種族値を持っている。
そして【 たきのぼり + ハイドロポンプ 】より【 りゅうのいぶき + げきりん 】の方が2ランクくらい上の攻撃力を持っているので、技の性能まで考慮するとラティアスとギャラドスの総合的な攻撃力は入れ替わってしまう。
だから個人的には、ギャラドスの攻撃は強くてラティアスは攻撃は弱いという主張は、賛同しない。
一方でラティアスの耐久力は...カイリキーを使っている人からすれば信じられないかもしれないけど、ここから勝つんだ。
私もいろいろ試してる中でビックリしたんだけど...ここから(スクショしながら)勝っちゃうんだぁ、みたいな。
このHP差をまくるわけだから、単に防御力が高いだけでなく、攻撃力もかなり高いことを証明していると思う。
ポケゴーにおいて「技性能>種族値」は間違いないけど、攻撃力もトップクラスで防御力はトップオブトップなわけだから、本当に現時点の最強候補だと思う。
技や戦い方などの細かい条件は割愛するけれど、思念シャインの3000ハピナスをカイリキーで倒す場合、平均して45秒くらいかかる。
避け方によっては勝てないときもあるし、勝てたとしてもHP的にはギリギリで、回復させてやらないとまず連戦できない。
一方でラティアスはどうかというと、ハピナス相手に体力を半分残して50秒で勝つ。
ハピ討伐50秒というのは、ルギアより全然はやくて、ファイヤーやフーディン、格闘バシャーモに匹敵する。ハピ討伐時間でTOP10に入ってくるレベルの処理スピードだ。
滝ポンギャラでハピ倒すのに70秒以上かかることを考えれば、50秒で倒すのがいかにはやいか、あるいは攻撃力が種族値より技に影響されるかが理解できる。
またこの時、体力が半分残っているのがすごく偉くて、たいていの場合その後の5匹まで全抜き出来ちゃう。
カイリキーでハピナスを相手する時に一番嫌なのは、しねんのずつきで抜群をとられちゃうところだと思うけど、ラティアスはこのしねんのずつきに耐性があるのがとても優秀。
りゅうのいぶきは0.5秒技であり、ほとんど事故が起きないのも大きい。
ラティアスは体力1本でハピナス含めたハートフルタンの6匹倒しきれちゃうし、それが出来る場合は、2周目と3周目を回復無しで延べ12匹抜き出来る。
だから最終的にジム1本抜くまでに、すごいキズぐすりを1回使用するだけで済む。これはカイリキーやミューツーには不可能で、ルギアにしかできなかった芸当だ。
「攻撃力が増したルギア」というのはこれが所以。
ハピナス戦で消耗したカイリキーを回復させたり、苦手なポケモン相手に入れ替えたりしなくちゃいけないところまで含めると、ラティアスが有効範囲の広いドラゴン技で殴ってるだけの方が圧倒的に早いのだ。
しねんのずつきとマジカルシャインで抜群を取られちゃうカイリキー。ハピナスの天敵はカイリキーかもしれないが、カイリキーの天敵もまたハピナスだ。
油断してると返り討ちに会う、あるいは脳死連打で勝てない時点で、討伐45秒は薄氷の勝利と言える。
そして待っているのは回復薬のドカ食い。
アイテム枠は最大でも1500、ふしぎなアメや技マシン、レイドパスでも圧迫されていくなかで、回復薬に割ける枠はせいぜい300くらいだと思う。
ポケモンgoはとにかく捕まえたポケモンの数がものをいうから、アイテムは極力ボールに割きたいし、倒されないということは元気のかけらorかたまりが丸ごと要らないってことになる。
ポケストップに恵まれた都会ならまだしも、アイテム管理にシビアな郊外であれば、あっという間に【 回復薬が足りないからいっぱい持ちたい = ボールが持てない = ポケモン捕まらない = 砂足らない = 強化できない 】という図式が成り立ってしまう。
防御力を軽視しないということは、ポケモンを強化をするという、バトルの部分の根っこの部分を支えてくれる。
話をカイリキーからルギアに移すと、ルギアより優れているのは技とタイプ相性。
まず【 じんつうりき + みらいよち 】【 じんつうりき + ゴッドバード 】より【 りゅうのいぶき + げきりん 】の方がひとまわり以上強い。
それから、ルギアの天敵であるバンギラスや岩タイプがジムに多く見かけるのに対して、ラティアスの天敵であるサーナイトやフェアリーは、バンギラスに比べるとかなり少ない。
つまりラティアスは、ハピナスのしねんのずつきに耐性があり、技の有効範囲もエスパーや飛行よりドラゴンタイプの方が広く、素の攻撃力もトップクラスで、ジムに天敵も少ないという状況にある。
ギャラドス以上の攻撃力とルギア並みの防御力を持ったヤツが、組み合わせ最高のドラゴン技で殴る…と考えてみればいい。
弱い要素がほとんど無いのに、弱さを感じるシチュエーションすら少ないのでは、それは最強にも感じようものだ。
最期にすこしだけ、対人戦が実装されたときのことを考えてみるけど、
以前、相性補完の話をしたときに、【 サンダー ✕ じゃれつくドンファン 】【 ゴッドバードルギア ✕ フシギバナ 】の相性が良いという話をしたけれど、ラティアスの天敵がサーナイトだとしたら【 ラティアス ✕ ベトベトン 】という組み合わせが考えられる。
ではこの3つを合わせてパーティを組んだらどうか。
パッと見て、鋼と地面に弱い。
地面タイプは飛行タイプのルギアで受ければいいとして、炎が欲しい。
ベトベトンはサーナイトピンポイントでしかないし、サーナはゴッドバードルギアで押し切れるだろうから、【 カウンター + オーバーヒート 】のバシャーモが第一感。
でも、はがねのつばさでサーナイトに抜群が取れて、地面技を飛行タイプですかせてソラビグラードンに2重耐性があり、鋼相手に【 だいもんじ 】で抜群が取れるホウオウがマスターピースかな?