10月3日(木)、雑談。
新しいお店は、そこまで広くないかもしれない…。
…などというと語弊があるかもしれない。
世の中の、ひとり(少人数)でやってるロードバイクショップに比べるとものすごく広い方なので、あまりに贅沢な文句ではある。
だからあくまで、 " 自分でイメージしてたよりは広くないかもしれない " 、だけれども。
店舗面積に対して商品を詰め込もうとすると、どうしてもドンキホーテみたいになる。
それはそれで宝探しみたいな楽しさがあるけれど、少なくともロードバイクショップにおけるドンキホーテスタイルは好きではない。
私はロードバイクとは本来は、ポルシェやフェラーリと同じようなスタンスで販売すべきという考えをもっている。(実行するかどうかは別。)
たとえば世の中で何十万円〜数百万円のものが何かと考えたら、高級な腕時計が金額的に近いと思う。
ではロレックスやブライトリングが自社の商品に対してどのような扱い方をしているかといえば、スーツをビシッと着て白いグローブをはめて宝石のような接し方をしている。
それは自身へのプライドだ。
一方でロードバイクはどうか。
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世の中の腕時計なんて3万円で買えるのにわざわざロレックスを買う人。世の中のチャリなんて3万円で買えるのにわざわざロードバイクを買う人。
どちらも似たような内容だと思うけど、ロードバイクを取り扱う側としてはあまりに高級腕時計の世界と違いすぎて、自分の業界ごと恥ずかしく思う時がある。
私は別段かしこまった人間ではないからロレックスで王様みたいな扱われ方されても嫌だし、フリーダムも「いらっしゃいませ」「かしこまりました」などといった類の雰囲気にはしてない。
でもそれはあくまで私とお客さんとの距離感の問題であって、宝石のようなロードバイクには最大限の敬意を払っていた(る)。
私は自転車界を辞めて時計業界にいきたいのではない。ロードバイクをロレックスの世界まで押し上げたいのだ。
話を戻して。
つまりドンキホーテのように店舗にぎゅうぎゅうに詰め込むのは、私の中ではロードバイクへの敬意が著しく欠けるのだ。
ロードバイクは自転車の技術の全てが集まった最高のものだ。クルマで言えばF1だ。だから可能ならばレクサスのような、一台一台のスペースを十二分にとりたい。
売る側としても何百万も在庫投資して展示しているのだから、最上級にカッコよく飾りたい。
でも店舗面積は大金を払って買ってるものだから、余白スペースのバランスは難しい。
ロードバイクの商品をカテゴリーに分けてみると、
①完成車
②フレーム
③ホイール/リム
これが大物。
そして、
④ハンドル/ステム/シートピラー
⑤サドル
⑥ボトルケージ
自転車を骨と肉に分けたら骨側にあたる、フレームほど大きくないけど消耗品でもない類。
⑦ブラケットフード/ワイヤー/バーテープ
⑧ベアリング/ブレーキシュー
⑨ボルト類/ゴム類/ケミカル類
消耗品であり、整備上の小物として扱ってる類。
⑩ウェア
そのほかは専用の補給食やメーター/ローラー台くらいだろうか。
次のフリーダムは2階建。
店舗兼住宅ではなく、完全に店舗のみで2フロア使う。
1階は整備スペース、2階はシャワールームとトレーニングスペースがあり、ソファは1階にも2階にもどちらにも用意する。
それ以外余ったスペース、全体のおよそ半分程度がパーツの展示スペースになる。
【1階】
⑦ブラケットフード/ワイヤー/バーテープ
⑧ベアリング/ブレーキシュー
⑨ボルト類/ゴム類/ケミカル類
【2階】
①完成車
②フレーム
③ホイール
④ハンドル/ステム/シートピラー
⑤サドル
⑥ボトルケージ
⑩ウェア
だろうか。
私ひとりしかいない中で2階建を管理しないといけないため、防犯上の観点から完成車/フレーム/ホイール/ウェアをのぞく全ての小物は1階に置きたかった。
整備で消耗品を取りにいくのにいちいち2階に登るのも重ねていけば体力を吸うから、小物は全て1階に置くのが理想だった。
フリーダムは他の店に比べて完成車が少ない反面、実は小物が何十倍もある。
バーテープは400種類、ボトルケージは120種240個ほどあるが、これは近場で比べるとバイシクルセオ・船橋ららぽーと店やイオンバイク・サイクルテラスら大手チェーンの旗艦店に対して10〜12倍の展示量になる。
だから小物を1階と2階に分けてしまうと、最終的に展示什器の兼ね合いに折り合いがつかない。
当初の予定をそのまま用いると、なんとなく1階は手狭に、2階は無駄に広くなってしまいそうな気がする。
再考しないといけない。
最終的には引き渡されてみないとわからないが、青写真を何種類か撮っておかないといけない。
ちなみに他の店にたくさんあってフリーダムにほとんど無いものは、ライト/ウェア/シューズの3種。
ここは完全に切り捨ててしまったカテゴリー。
たとえ仕入れ値で売ったとしても通販に対抗できそうにないカテゴリーだから、そうそうに諦めて辞めてしまった。