2月25日(月)、雑談。
今日は久しぶりにボーラを履いて走った。
あまりに挙動が軽くてフラフラして上手く走れなかった。それでも今日は暖かくて、シューズカバーしなかったり、ウェアが1枚少なかったり、単純に楽しかった。
日本と中国で、環境の違いの最たるひとつが路面の固さ。
日本はアスファルトだけど中国は石。だから路面がすごく硬くて疲れる。
同じ距離を走っても練習後の体の重さが全然違う。路面の固さの影響は速く走れば走るほど大きくなっていくから、昨今の太いタイヤや低い空気圧などの有用性を初めてはっきりと体感できた瞬間だったように思う。
あとは、信号無視や逆走、ウィンカーの処理や車間など、車の運転モラルは比較にならないほど悪い。
しかし日本よりも決定的に良いところがあって、それは幅寄せされないところ。中国で幅寄せされることはいっさい無かった。道がすごくひろいからかもしれないけど、それは唯一日本より良かった。
今日は午前中に走って、午後から仕事。
ブログだけ見ると、さぞかしフリーダムレーシングのためだけに帰ってきた聖人のような印象を受けるかもしれないけど、別にそうではない。
フリーダムの月末の事務処理、チームの動きや天気予報など、複合的な理由で決めた日程だ。特に中国ではミサイル打ち上げて人口雨を降らすので、練習日程を決めるうえではそれが重要な項目になる。
ローターの油圧コンポ。
「日本では1万台に1台もいないよ」って言ったら、「中国もほとんど無いアルよ」って。でも中国は結構ローターが流行っていた。
これを整備出来たのはとても運が良かった。
油圧シフトの性能は良かった。
モトGPの競技車両が油圧クラッチじゃなくて金属ワイヤーなのと同じく、私自身はロードバイクのブレーキシステムもワイヤードが好みだけど、シフトに関しては油圧でも構わないと思う。
シフトのケーブルルーティングは自転車を組むうえでひとつの鬼門。なぜならワイヤーが左右対称ではないからだ。
ワイヤーの組付けはブレーキが基準になっている。片方のワイヤーはフォーク(フロントブレーキ)に、もう一方はフレーム(リアブレーキ)に接続されるから、この時点ではバイクコントロールの左右対称が崩れている。これをシフトワイヤーを使って調整していく。
ブレーキワイヤーのフレーム侵入方法やハンドルの位置関係から見て、「このバイクはフロントシフトを2mmくらい長くしておこうかなー」とか決める。
これは完全に感覚的に決めていて、バイクをバラしてワイヤーの長さを比べてみると左右でワイヤーの長さが違っているのは別にミスではない。むしろ意図的に変えているわけで、その割合はフリーダムでは体感的に6割強だろうか。
もちろん店によって違うと思う。
(↑↑)正面から見ると微妙に左右で違うのがわかると思う。
そして整備士による工夫が、電動シフトをはじめ油圧シフトでも解消される。これは良い事だ。なぜなら誰が組んでもほぼ同じ性能になるからだ。
そして私たちショップが電動シフトや油圧ケーブルに対して求められているのは整備力よりも知識や知恵の方。
今シクロで流行っているロードコンポ×MTBブレーキとか、Di2バッテリーやシフターの不良品の確率は何%くらいかとか、輪行や保管の際に気をつけなくちゃいけないこととか、ショップに求められているのはそういうノウハウの方だ。
ちなみに中国チームではほぼ全員が油圧のディスクブレーキ。エースだけワイヤードのリムブレーキ。
機材の選択基準を日記で書けるかは難しいけど、お店でなら隠さず話せると思う。
中国に行く前にオードビーにオーダーしておいたサングラスを、この機に送ってもらった。
やっぱり新しい機材はモチベーションがぐーんと上がるな。
実は今まで使っていたサングラスのフレームを不手際で壊してしまった。
不手際というか知らない間に折れてたんだけど、モデルが古くてフレームが手に入らないときた。
よりによって一番新しいフレームを壊した…。
私のサングラスはメガネも兼ねているので、全部セットで買うと高額になってしまうため、あまりポンポン買えない。
あるいはファッションで変えたりもしないから、これ以上壊さずに使いたいところだ。
黄色いサングラスは調光レンズでゴールドミラーを強めにかけたもの。ほとんどクリアレンズであり、雨天やトンネルが多いレースではこちらを使う。
青いレンズの方はかなり暗めの設定で、青色ミラーもかなり強めに。お蔵入りしていた黒いフレームに移して運転用。
10年以上前に勝った最初期のレイダーだが、保管しておいてよかった。