freedomtenchoのポケモンGOブログ。

自転車のことは書かない。

コラム:ディスクブレーキの話。

寒い。

本当に今日は寒くて、走っていて「寒い」しか言えなかった。

寒い日に寒いと言って何か変わるわけではないが、とはいえ寒い以外に言葉が出ないライドだった。

独りで走っていることもあって、楽しくない。

私事だが、グローブの指先が乾いていなくて走り始めが辛かった。

 

 

 

2019年のバイクはルック・785ヒュエズを予定している。

2018年式の785は売却し、2019年度は新種の795ブレードとも迷ったが、結局のところ785に落ち着いた。

2019年のイベントは795785を選択して走る。7852019年度にはディスクブレーキタイプとリムブレーキタイプがあるけど、私はやっぱりリムブレーキを選択してしまった。

 

 

ディスクブレーキに対する評価だけど、基本的には以前と変わっていない。

ディスクブレーキにはメリットもデメリットもどちらもほとんどなく、購入時の予算が高くなる分だけディスクブレーキモデルへの買い替えは難しい、という結論が。

 

ディスクブレーキの問題点はディスクブレーキそのものにあるわけではなく、それに伴う油圧システムのトラブル対処がワイヤードよりも格段に難しいことにある。特にライド出先、イベント遠征先で油圧トラブルに見舞われたとき、解決できるだけの整備環境やメカニックが近くに帯同している可能性はかなり低い。

 

先の2018年度のツールド沖縄では、ビジネス的にディスク化に傾倒しているスペシャライズドが現地で帯同し、油圧トラブルからスペアホイールまで入念にフォローしていた。そこだけ聞くと聞こえはいいが、逆説的にはそこまでケアしてもらわないと実戦的に採用できないレベルだという事の裏返しであり、まして他のイベントではそこまでのフォローが見込めないのだ。

 

 

ではディスクブレーキ云々ではなく、油圧システムの問題なのであれば、通常のワイヤーで繋げたらどうだろうか。

ブレーキはディスクローターであるが、ブレーキシステムはワイヤード 

私は業界の中でもディスクブレーキに肯定的ではない方だが、うむ、たしかにこの条件なら十分考慮することが出来る。

 

シクロクロスではトラブル時の対処スピードを理由にワイヤードであるバイクが散見されるけど、別にロードバイクだってワイヤードでいい。

なんとなく油圧ブレーキの方が先進的でカッコよく思えるかもしれないが、まだ実用範囲ではない。特にシェアの高いシマノは、カンパ(マグラ製)やスラム(エイヴィッド)に比べて完成度が低い。

 

メーカーは引き白が合わないとかコンポのモジュール化とかいろいろ難癖をつけて一式買わせようとしてくるが、ショップの立場としてはそんなのいちいち守っていられないし、いちユーザーとしてもコンポ揃えることより信頼性の方が重要だ。

 

そもそもブレーキの引き白なんてのは在って無いようなものだし、レバーを引いた感覚だってブレーキパッドの解放の感覚だって、どれもみんな違う。

メーカーの差、グレードの差、消耗度の差、そしてシステムの差。大事なのは自身のバイクを使い慣れていることであって、すべてのバイクが同じ感覚になることではない。

 

 

ディスクブレーキ化のメリット。

これもディスクブレーキそのものではなく、そこに付随する副産物的なものとして、12mmスルーアクスルの存在が挙げられる。(以後便宜上12mmクイックとする)

 

既存のロードバイク9mmクイックを使ってフレームとホイールをつないでいたところを、ディスクブレーキタイプは12mmクイックで固定する。

これによるメリットは計り知れないほど大きく、これだけのために全てのリスクを投げ出してディスクブレーキを採用する価値がある。

ハイエンドバイクのモデルチェンジ数回分の性能アップが、12mmクイック化のみで得ることが出来るそれくらい12mmクイックの恩恵は大きいのだ。

 

だから私がディスクブレーキタイプに惹かれるとしたら、それはディスクブレーキではなく12mmクイックの存在からくるものだ。

 

 

ディスクブレーキそのもののメリットは、ウェットコンディションで制動力が落ちにくいこと。これは以前から言われている。デメリットはランニングコストが高くなることと、ヤケドのリスク。これは未だにあまり聞かない。

 

SNSではディスクブレーキでヤケドした写真が散見されるが、一般ユーザーより機材の扱いに長けているはずのプロ選手ですらローターでヤケドしていまうわけで、それを初心者を含めた一般ユーザーに渡したら…う~ん、あまり考えたくはないな。

お店で保証は出来ない内容だけど、文句を聞くのは私なのだ。

 

そしてディスクブレーキの最たるデメリットは、売る側、特に宣伝媒体が、ディスクブレーキのデメリットをしっかり説明しない事。

ディスクブレーキそのものの話なのか、ディスクブレーキ化に伴う副産物的な話なのかも含めて、説明が足りないところは1年前と何も変わっていない。