5月15日(月)、雑談。
朝練なし、夜練はやる。
のんびりくつろぎながら、詩織の寝返りトレーニングをする。
13時開店から1時間半ほどお客さん達としゃべり、16時に発注作業終了。今週の仕事は少なく、また代理店の人たちとの連絡もスムーズに取れたので、かなり早く発注作業が出来た。
久しぶりに出来たヒマなのでお店の展示パーツの洗車。
特に直近にとどいたフレームであるビアンキ・オルトレXR4とジャイアント・TCRアドバスドSLは一度水洗い洗車してからワックスがけ。そうでないフレームは拭いてワックスかけなおすだけのものもあれば、水洗い洗車からやり直すフレームもある。
今はまだ5月だが、2018年モデルのデリバリーまでは半年以上ある。次年度モデルの発表に合わせた在庫状態だと、半年間くらいお店の展示車がスッカラカンになってしまう。
自転車業界はいま、発表とデリバリーまでのギャップがありすぎるのが問題になっている。新車発表は通常夏から秋にかけて行なわれるのだが、実際のデリバリーは冬から春にかけて。しかし新しいモデルがネット上で公開された瞬間から客足は鈍るので、実際に旬で売れる時期は、実はわずか数か月しかない。
特にスペシャライズドやトレックなどのアメリカ系メーカー、ピナレロなどの商売根性の強いメーカーは6月や7月などに発表・デリバリーするバイクを2018年モデルと謳って売るから、シーズンが開始してかなり早い段階でショップの中に当年度車と次年度車が混在することになる。消費者は新しいのが欲しいのが常だから、入荷していきなり年度落ち、割引販売を強いられるメーカーも少なくない。
自転車業界は「適正価格で売る」という能力が非常に乏しい業界だが、その温床のひとつがこれ。2017年の夏に入荷してきた2018年モデルは2017年車だろ!ってツッコむ人、統制する組織がいない。メーカーであれ代理店であれ小売店であれ、「私は私、俺は俺」で好き勝手やってる状態。
スクルトゥーラ4000は、ぱっと見の外見は変わらないけれど、ねじ切り型BBからプレスフィットに変更され、ワイヤールーティングも見直された。
JISとBB86のどちらがいいかは難しいところ。私は圧入系BBには抵抗がないから何とも思わないが、メンテ性が優れているのはねじ切り。ワイヤールーティングは外見上スマートになり、少しだけ組みにくいパターンになった。大して変わらないかもしれないが、全体的に工賃が高めになりやすいのは新型。
ワイヤーが外装から内装になったり、BBがねじ切りから圧入系BBになることで、整備性は格段に落ちる。工賃は時間が基準となって決まるから当然高くなる。
既存店がどのくらい工賃に差額を設けているかわからないが...例えばフル外装のクラシカルなバイクのワイヤー交換が15分ほどだとして、ルック・795のワイヤー交換は40分近くかかる。だから単純に工賃も2.5倍高くなるのが自然な価格設定。
だからといって2.5倍の工賃を請求出来ているかと言えば、あまり出来ていないのが現状と見える。しかし、いずれそうなっていくだろう。ボランティアには限界があるからね。
チッピング発見。うげぇ...。
こうしたチッピングはけして少なくないのだが、だからと言ってメーカー(代理店)に交換してもらえるかどうかは微妙なところ。むしろ出来ない場合が多い。
塗装の妥協点や仕上げ...例えばデカールが曲がってるとか...に対して細かく要求すると際限なく細かい要求になっていき、交換基準が作れないメーカーとしては、いちいち注文に応えきれないのだそう。
メーカーの云う「職人がひとつひとつ丁寧に仕上げています...」なんて体のいい宣伝文句であり、下請けのオバちゃんがテキトーに仕上げただけ(に見える)ものも普通に在る。
開封の時に気づいていたのが、フォーク前面にも擦れ傷がある。
こういうのは「こういうのを許してくれるオーナーさん」を見つけるまで待たないといけない。あるいは割り引いて売るか。その時の値引き額や機会損失はショップが泣いていることが多い。
特に今回のチッピングはかなり目立つところにあるので、受け入れてくれるお客さんはそれなりに限られてくるだろう。
気にしないお客さんは一定数要るが、気にするお客さんも一定数いる。割り当てられた個体に納得がいかずに再注文を余儀なくされ、ハネた個体をまるまる在庫で抱えたこともあった。
お客さんの言い分も理解できるし、しかし私にはどうしようもないことでもある。割引販売は避けられないかな...。
フォークやトップチューブに貼ってある注意書きシールはたいてい剥がす。書いてある内容は「クイックちゃんと締めろよ」とか「説明書読めよ」とか。いずれにしろフレームに貼りっぱなしにするもんじゃない。
特に蛍光色のフレームは長くほっとくと色褪せてシール跡が残るので注意。
ハンドル、ステム、シートピラーの拭き掃除。
全部やると1時間近くかかる。
バスタオル級の大きさのフェルト生地に水とワックスを含ませて1つひとつ拭いていく。
でも正直にぶっちゃけるとね、メンドくさーいッ!!
ガラスケース展示の利点はこの時間が無くなるところ。ガラスケースによる展示はやらないと決めているが羨ましい利点ではある。特にフリーダムではハンドルステムシートピラーはすべて箱から出して飾るため、掃除に費やすコストは少なくない。
夜練はTTバイクで65kmうろうろと。思ってたより長く乗った。
少し雨がパラパラ降っていたのだけれど、外練がよかったというか、ローラー乗りたくなかったというか。すこしモチベーションが下がっているのは自分でもわかっているので、なるべくローラーではなく外練で楽しんで走れるように。
夏、暖かくなると、深夜徘徊では面白いものが見れる。
暴走族がまるごと警察に捕まってたり、3車線のど真ん中をバカップルが手つないで走ってたり、どこぞの自転車屋の店長がヨーギラス初ゲットして歓声あげてたりね、