【参考③】2018年11月12日の日記【補足/再掲載】
チューブレスホイールについて。
マビックのUSTが話題の中心となって、チューブレスどうなの?って聞かれることが増えた。
チューブがないことによるアドバンテージははっきりしている。
仮に成形精度や破損リスク、空気漏れ、全体的な剛性などのネガが払拭されれば十分にチューブレス化すると思う。
とはいえ、まだまだそれらのネガは前面の課題として解決できていないのが現状。
失敗したくないならあと2年くらい待った方がいいと思う。
整形精度や破損リスク、空気漏れ、タイヤの剛性を簡単に解決する方法があって、それが「チューブラー型チューブレス」。
そもそも俗称的な「チューブレス」というのは、いわゆるクリンチャータイヤからチューブが無くなったような形をしている。チューブレスという単語だけで捉えるとチューブが無いからチューブレスなわけだけど、逆に言えばチューブが無ければ皆チューブレスと呼んでいいはずだ。
そしてチューブがないことによるメリットが欲しければ、チューブラーからチューブを抜いたって良いはずだ。
実際に、マビックのチューブラーは既にチューブレス型のチューブラータイヤを導入している。
そしてすこぶる速い。
データ的な数値としてパワーの伝達効率や路面抵抗では既存のクリンチャーやチューブラーよりもチューブレスが優れているからこそ注目されているわけだけど、それはチューブ在りのチューブラーとチューブ無しのクリンチャーを比べて後者を良しとしている話だ。
ではチューブ無しチューブラーとチューブ無しクリンチャーを比べたらどうなるだろう?
その実験データや論文はまだ見つけていないが、クリンチャーからチューブを抜いてこれほどよくなるんだから、チューブラーからチューブを抜けばもっとよくなるんじゃないのか?と。
チューブレスは十分定着すると思う。そしていずれチューブラーもチューブレスになると思うし、すでにその兆候は見られる。
もうひとつ、未来のロードバイクの可能性として話されるディスクブレーキだけど、これは私は相変わらず否定派。
ディスクブレーキ型ロードバイクが一見よく走るように感じるのは、スルーアクスルの恩恵であり、別にディスクブレーキだからというわけではない。
クランクとスピンドルだったりステムとハンドルだったりと、各結合部の剛性はとても大事。その中でフレームとホイールを結合するにあたっては、9mmクイックシャフトよりも12mmスルーアクスルの方が優れているのは明らかだ。
この時、スルーアクスルはスルーアクスルであり、ディスクブレーキはディスクブレーキであり、別の話である。
現時点ではディスクブレーキの衝撃に耐えるためにスルーアクスルが選択されているけれど、いずれ単純なスルーアクスルの優位性が浸透してくるはずだ。
ディスクブレーキは定着せずに既存のリムブレーキのまま、スルーアクスルのみが定着すると予想している。
それはおそらく...Sワークスかトレックからだろうか。
自社でフレームとホイールを揃えられるのは、現時点ではジャイアント&ジャイアントか、スぺシャ&ロバールか、トレック&ボントレガーか、ルック&コリマしかない。(※TNI)
ルックはイメージ的に考えにくいし、ジャイアントはいつも結論の後追いだから、市場での実験色が強いスぺシャライズドかトレックがやり始めるんじゃないかと思っている。
総括すると、ホイールはいずれクリンチャーからもチューブラーからもチューブが無くなり、ディスクブレーキにはならずリムブレーキのまま。
しかし結合方法としてはクイックシャフトからスルーアクスルになる。
というのが私の予想。
長くみて5年後くらいかな?