9月28日(木)、look785インプレとか。
look・785huezのファーストインプレッション。
§1:785はオールラウンドモデルではない
§2:登坂性能はロードバイクにおいて絶対的正義である
§3:買うか買わないかの基準
【§1】785はオールラウンドモデルではない
ルックのラインアップにおいては、795がトップモデルである。
昨今のフレームメーカーは、およそ①軽量オールラウンドモデル②エアロロード③パリルーベ&フランドル用エンデュランスロードの3つを保持している。スペシャライズドであれば、①ターマック②ヴェンジ③ルーベ、のように。
795はその風貌から②のエアロロードに位置づけられ、785が①軽量オールラウンドに属するモデルのように、一見すると思えるだろう。
しかし違った。785は完全山岳用、一点特化型のスペシャリストだったのだ。
795は”あんなナリ”をしているけれど、実は中身はかなり普通のバイクだ。どちらかというと軽量オールラウンドモデルの①に属している。実重量は私(184cm)が乗るサイズですら6.6kgほどと軽く、登坂性能もかなり高い。私が登坂で遅れてしまうのは795が登坂性能に欠けるエアロロードなのではなく、私自身が単純に遅いのだ。
そして逆に、785は”あんな”普通なナリをしているけど、中身はかなり尖った登坂特化型のバイクである。乗った瞬間分かるぶっちぎりの登坂力と、それ以外を一切捨て去ったと諦めさせられるようなピーキーさを併せ持つ、長所と短所が非常にはっきりしたバイクである。
「こんなに登るバイクなんて経験したことない!」とビックリする反面、「あ、これは下れないし曲がれないヤツだ」と冷静に悟るような、喜んでいいのか悪いのかわからない困ったちゃんである。
※785のイメージ画像。もとより登ってる状態で正姿勢となっているような感じ。想定している斜度は+8~13%ほどだろうか。
2018年ルックのラインナップをあえて①軽量オールラウンドモデル②エアロロード③エンデュランスロードに分けるとするならば、①795、②795、③795(≒765)となり、785は④完全山岳専用バイクという全く別のジャンルになるだろう。
【§2】登坂性能はロードバイクにおいて絶対的正義である
では795があれば785は使わないのかというと、そうではない。
なぜなら山岳登坂と平坦巡行とゼロ加速、コーナリング、ダウンヒルの5つの項目があった場合、山岳登坂とその他の性能には優先順位が付き、何よりも山岳登坂が重要視されるからだ。
レースで先頭集団から遅れるのはいつも登坂であり、サイクリングで体力を奪うのは常に登りである。
勉強でいえば登坂は数学の物理、ダウンヒルは国語の漢文といったところだろうか。ダウンヒルのようなちっとも重要ではないもののために、もっとも重要で実用度の高い登坂性能に秀でた785を選択肢から外すのは、あまりに現実が見えていない。
バイクの性能的なバランスには欠けているかもしれないが、実戦的な実用性のバランスは、これほどぶっ飛んだ偏りであっても理解出来なくないかもしれない。
下れなくたって登れればいいじゃねぇか!と言われたら、そうそう反論出来るものではないのだ。
【§3】買うか買わないかの基準
率直に言って、私は785のような一点特化型のバイクは好きではない。
私は国語100点理科30点...のような特化型はあまり好きではなく、全教科80点の優等生タイプが好きである。これはロードバイクから一般生活までほぼ全て同様の志向をしており、何か一つに秀でたスペシャリストよりも、なんでもそれなりにソツなくこなすバランスのよいタイプが好きだ。
ロードバイクにおいては、平坦を巡行して、コーナーをまがってダッシュして、山も登ったら下らなくちゃいけない。レースもサイクリングも全部やらなくちゃいけないから、長所が伸びているよりも短所が無い方がいい。そう考えている。
だから785は基本的には好まないタイプだ。
しかし785が強く後ろ髪を引っ張るところは、その秀でた部分がロードバイクにおいて何より重要な登坂であることと、その登坂能力が他の追随を許さない圧倒的なレベルであるところだ。
ルックほどのメーカーが、登坂性能以外のステータスを一切合切捨てきって、登りひとつに完全極振りで注力したら、こんなにも登るバイクが出来るんだなと、それはそれでひとつ感心した。
ルックの展示会に行く前、私は785を100%買うつもりでいた。
試乗してみて即断即決を踏みとどまり、しかし一日たった今ではやはり70%くらい買うつもりでいる。
795を持っている以上は785の出番はかなり少ないだろうし、ヒルクライムレースはやらないし、そもそもあまり性に合わないアンバランスなタイプ。
785をどのシチュエーションで使うかをよくよく考えてみると、修善寺?群馬?広島?南魚沼?...国内のおよそどの周回コースにも向いていない。785の長所が当てはまるのはたぶんニセコクラシックとツールド沖縄くらいだ。ともにダウンヒルの難易度がかなり低く、登坂能力で勝負が決まるラインレース。
そしてふと思うんだ。 「ニセコクラシックとツールド沖縄で強いなら買いじゃないか?」と。
整備一発4h。疲れた。
コンプレッサーのエアーガンが壊れたので新しく買い替えた。
ホースに穴が開いたと思ったら次はノズルか。
洗車用具の維持費としては、スポンジ、溶剤についで3番目に維持費が高いコンプレッサー関連。エアーガンのノズルは3か月に1度くらいの交換周期だろうか。
本当は取っ手やトリガーがプラスチックのやつが良かった。
これしかなかったからこれ買ってきたけど、金属製は冷たいから冬には向いていないんだ...。
コンプレッサーのエアーガンは、無ければ無いで構わないが、あると仕上がりが40秒くらい早くなる。あったら便利だね、の筆頭。
タイヤ。
今週の補充分。ヴェロフレックスの2種とコンチのコンペティション。
フリーダムではわりとよく売れるやつ。意外に売れないのはパナとかミシュランとか。
コンチネンタルのコンペティションとGP4000S-Ⅱは、半年前くらいから少し柔らかくなっていたけど、また最近柔らかく貼りやすくなった。
話題のピレリ・P-ZEROはまだ入荷してきてない。
フリーダムはしょせん小さい地方ショップだから、今はワイズロードとかシルベストとかナルシマとか、あるいは取扱いがカワシマサイクルサプライだからピナレロショップとか、取引金額の大きいところに優先して入荷してると思う。
私が代理店だったら同じように判断するだろうから、当然だし普通だし、気長に待つよ。
今日は練習無し。
土日月火水と乗って、今日乗って明日休むか今日休んで明日乗るか迷っていたけど、今日が雨だったので本日休息日。
そばに寄ってきてはPCを叩いてくる詩織と戦いつつ785のインプレを書く。
あれほどギャーギャー言っていても、ZED2クランク付きの785にヘリテージカラーか30thカラーがあれば、たとえどんな性能であれ即断即決するんだけどなぁ。